更新:9月10日の全国30地域での労働側の行動は平穏に終了 — チルボン発の行進の結果は未確認のまま
9月10日(木)、無関係な2つの動きが同じ日に重なりました。労働側の行動は、前週のKSPSIによる「apel siaga」指示を受け、より大きな連合体KBPBI(KSPSIを含む)の下で組織され、全国約30地域で同時に実施——現在起草中の労働保護法案についてDPRと政府に圧力をかけることが狙いでした(法案自体の動向は別記事参照)。こちらは平穏に終了しています。ジャカルタでの集会場所は市庁舎およびDKIジャカルタ州議会(クボンシリ)で、労働者代表25名が州議会議長に面会し、暴力や道路封鎖の報告もありませんでした。これとは別に、市民団体「Aliansi Masyarakat Cirebon Melawan(チルボン市民闘争連合)」が、同じ日にジャカルタの国会(DPR RI)本館そのものを目的地とする行進「Cirebon Menggugat(チルボンは訴える)」を予定しており、こちらの要求は労働法案とは無関係(議員報酬・手当の削減、オンラインバイクタクシー運転手・非常勤教員・労働者の収入引き上げ)でした。広範に調査しましたが、この行進が実際にどのように行われたかを報じた記事は見つけられず、結果は未確認のままです。この日程に特化した在インドネシア日本国大使館の注意喚起は発出されていません。
経過(時系列)
8月27日(木)
以下の労働法案を巡る動きとは別に、市民団体「Aliansi Masyarakat Cirebon Melawan(チルボン市民闘争連合)」が、9月10日にジャカルタの国会(DPR RI)本館への行進「Cirebon Menggugat(チルボンは訴える)」を発表。現地調整役はチルボン県クダウン郡のラデン・モハマド・サクティ氏。要求内容は、国・州・地方の議員報酬・手当の削減、オンラインバイクタクシー運転手・非常勤(名誉)教員・労働者の収入引き上げ。参加予定人数は示されておらず、下記のKSPSIによる労働法案キャンペーンと連携している様子もない——たまたま同じ日程になった独立した行動とみられる。
9月2日(水)
Apindo(インドネシア経営者協会)と合同で法案文言の起草を進めるKBPBI(労組連合)が労働大臣ヤシエルリ氏と面会し、政府・DPR側の草案を「非常に失望した」と評した。アウトソーシング制度の適用範囲拡大、賃金、退職金、外国人労働者規定、有期雇用契約(PKWT)、職業訓練・実習制度などを具体的な懸念点として挙げている。詳しい引用と背景は、法案そのものを扱う別記事を参照。
9月7日(月)
KSPSI本部(DPP)が指示文書No. 190/DPP/KSPSI/IX/2026を発出(代表理事マヒアス・アンビン氏、事務局長アリフ・ミナルディ氏署名)。全国の加盟連合・地方本部に対し、全国一斉の「apel siaga(警戒集会)」実施を指示するもの。文書は、これをDPRと政府に対する「法案の全段階を引き続き注視する」という意思表示と位置づけ、「数百万人のインドネシア人労働者の権利・福祉・尊厳の行方は、この法律の内容次第だ」としている。
9月8日(火)
KSPSI傘下の地方組織・加盟連合が、本部の指示を受けた独自のフォローアップ指示を発出し始めたと報じられる——バンテン州地方本部に加え、PP F SP TSK(繊維・縫製・皮革産業労働組合連合、KSPSI加盟の全国組織)でも同様の動きが確認されており、本部からの文書段階にとどまらず実際に組織全体で実行に移されつつあることが分かる。
9月10日(木)
両方の行動が予定どおり実施された。労働側の行動は、より大きな連合体KBPBI(KSPSIやFSP LEM、KASBIなどを含む)の下で組織され、全国約30地域で同時に実施——ジャカルタでの集会場所はバラエ・コタ(市庁舎)およびDKIジャカルタ州議会(DPRD DKI、メンテン区クボンシリ通り)で、労働保護法案を中心とする11の要求を掲げた。警察はこの行動を「kondusif(平穏)」と評しており、労働者代表25名がDPRD DKI議長スフッド・アリユヌディン氏ら指導部に面会し、要求を国会(DPR RI)へ引き継ぐことに合意した。暴力や道路封鎖の報告はない。一方、チルボン発の「Cirebon Menggugat」行進は、同日13:00 WIBにスナヤンの国会(DPR RI)周辺で実施予定として確認されており(9月5日から支援用テントを現地に設置していたとも報じられていた)——しかし広範に調査したものの、この行進が実際にどのように行われたか(参加人数や何らかの出来事の有無を含む)を報じた記事は見つけられなかった。労働側の行動が平穏に終わったからといって、こちらも同様だったと決めつけず、結果は未確認として扱っていただきたい。
要点
- 確認できた結果:労働側の行動(KBPBI、全国約30地域)は平穏に終了しました——警察は「kondusif(平穏)」と評し、ジャカルタでは労働者代表25名がDPRD DKI議長に面会、暴力や道路封鎖もどこからも報告されていません。
- 未確認の結果:広範に調査したものの、チルボン発の「Cirebon Menggugat」の国会本館での行進が実際にどのように行われたかを報じた記事は見つかりませんでした。労働側の行動が平穏だったからといって同様だったと決めつけず、未確認のまま扱ってください。
- 9月10日について、事前・事後を通じて在インドネシア日本国大使館の注意喚起は発出されませんでした。
- 背景にある労働紛争:労働団体は、政府・DPR側の労働保護法案の草案が、特にアウトソーシング規制について自分たちの要求に十分応えていないと主張しています。法案全体の立法スケジュールと、その背景にある2026年10月31日の憲法裁判所期限については、別記事をご覧ください。チルボンの行進の要求(議員報酬、ギグワーカー・非常勤教員の収入)はこの法案とは無関係でした。
- 8月27〜28日の国会周辺での騒乱(別記事参照、フェンス突破・催涙ガス・死者を伴う事案)と比べると、今回は確認できている限り深刻度の低い事案です。
貴社への実務上の影響
確認できた結果(全国的に平穏かつ秩序立った労働側の行動で、ジャカルタのDPRD DKI庁舎周辺でも問題は報告されなかったこと)は、今回の労働紛争においてKSPSI/KBPBI主催の行動がこれまでどのように行われてきたかを示す有用な材料です——新たな情報がない限り、今後の行動も同様に平穏に進む可能性が高いと考えられます。一方、チルボンの行進の結果が調査してもなお未確認のままであることは、「報道がない=何も起きていない」とは限らないことを示す教訓でもあります。貴社のオフィスが国会本館付近にあり、特定の日について確実な情報が必要な場合は、労働側の行動が平穏だったことから類推するのではなく、現地で確認するか大使館サイトをご確認ください。背景にある労働法案を巡る紛争は依然として動きの速い状況にあるため(法案自体の動向は別記事参照)、今後のKSPSI/KBPBIの行動についても、常に今回同様穏やかだとは決めつけず、都度状況を注視することをお勧めします。
出典
- Penjuru.id — DPP KSPSI Instruksikan Apel Siaga Serentak Kawal RUU Pelindungan Ketenagakerjaan (08:39 WIB, 8 September; instruction letter No. 190/DPP/KSPSI/IX/2026)
- Liputan45 — Tindak Lanjuti Instruksi DPP, Ketua DPD KSPSI Banten Serukan Apel Siaga Serentak
- Penjuru.id — Tindak Lanjuti Instruksi DPP KSPSI, PP F SP TSK Imbau Seluruh Anggota Kawal RUU Pelindungan Ketenagakerjaan
- Liputan6 — Draf RUU Ketenagakerjaan Mengecewakan, Serikat Buruh Temui Menaker (2 September 2026; Andi Gani Nena Wea quote)
- Radar Cirebon — Warga Cirebon Siapkan Demo di DPR RI 10 September, Bawa Tuntutan Soal Gaji Dewan (22:04 WIB, 27 August; Raden Mohamad Sakti, field coordinator)
- jakartasatu.com — Aksi Aliansi Masyarakat Cirebon Melawan (AMCM) di DPR Direncanakan 10 September (1 September; 13:00 WIB start, Senayan gathering point, tents since 5 September)
- Tribun Jakarta — Buruh Demo di Balai Kota Jakarta Hari Ini, Bawa 11 Tuntutan soal Perlindungan Ketenagakerjaan (10 September)
- Tribun Jakarta — Massa Buruh Audiensi dengan DPRD DKI, Desak RUU Perlindungan Tenaga Kerja Diperjuangkan (10 September; 25 representatives received by Speaker Suhud Alynudin)
- Tribun Jakarta — Buruh Aksi Serentak di 30 Daerah, Warga Jakarta Diminta Hindari Sejumlah Jalan Hari Ini (10 September)
- 在インドネシア日本国大使館 — 大使館からのお知らせ一覧(令和8年)
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