地方で燃料・電力の供給問題が相次ぐ:オンブズマンは10月17〜18日に6州で燃料の在庫切れ、17州で行列を確認、カリマンタンとバタムの一部では停電

法務・会社制度掲載日: 2026年10月26日

10月初めから、インドネシアの複数の地域で燃料と電力の供給問題が同時に出ています。ただし、報道は場所ごとに異なる原因を挙げており、オンブズマンも、問題の性格は地域によって異なるとしています。燃料問題の中心はバリで、ペルタライトの入荷が10月9〜10日に止まり、11日から給油所で品切れが出て、14日にはデンパサールで行列が2キロメートルを超え、待ち時間は4〜6時間に達しました。公務員は10月15〜17日に在宅勤務となりました。東ジャワでも行列と品切れが報じられ、オンブズマンの10月17〜18日の暫定調査では、6州の給油所で在庫切れ、17州で行列が確認されました。これとは別に、バタムでは10月12日に広範囲の停電があり、カリマンタンの一部では輪番停電が起きています。西カリマンタンではケタパン石炭火力発電所の54日間のオーバーホールで夜間の供給が減っており、バリクパパンでは10月19〜20日に停電がありました。エネルギー大臣は、国内の燃料在庫は16〜18日分で、燃料の問題は配送の問題だと述べており、補助金付き燃料の価格と3キロLPGの価格は年末まで据え置かれています。全国的な不足が報じられているわけではなく、数値の一部は暫定のものです。

経過(時系列)

  1. 10月9日(金)〜11日(日)

    バリへの通常のペルタライト供給が10月9〜10日に止まり、11〜12日に限定的に再開しただけで、ブノア港経由の入荷には不足の前に空白があった(オンブズマン、ANTARA経由)。ジェンブラナでは、10月11日の午後からペルタライトが、同夜からペルタマックスが売り切れ、14か所の給油所に影響した(detikBali)。

  2. 10月11日(日)〜13日(火)

    バタム:10月11日のケーブル障害に続き、10月12日(月)に市内の大部分で停電が起き、影響を受けた411,219件の顧客のうち406,083件が04:00〜05:00 WIBまでに復旧し、10月13日に供給が全面復旧した。原因は調査中で、エネルギー大臣バヒル・ラハダリア氏は10月14日に、送電網の障害、落雷、動物の接触を可能性として挙げたが、いずれも確認されていない(IDN Times)。

  3. 10月12日(月)

    06:30 WITAにバリへ着岸予定だったタンカーMT Prima XPが、係留用アンカーの不具合で22:00 WITAの着岸となった(オンブズマン、ANTARA経由)。ペルタミナのアハド・ラヘディ氏は、バリのペルタライト消費は1日約2,200キロリットルで、さらに26,200キロリットルが10月12日、14日、16日に到着するとした(detikBali、20:07 WIB)。デンパサールとバドゥンのペルタライト需要は、1日約70万リットルから130万リットルに増えた(オンブズマン)。

  4. 10月14日(水)〜15日(木)

    10月14日にデンパサールの行列が2キロメートルを超え、待ち時間は約4〜6時間。翌日にはタバナンとギャニャールの行列が3キロメートルを超えた(オンブズマン、ANTARA経由)。バヒル氏は国内在庫は安全と述べ(Kompas.com、10月14日)、石油・ガス総局長のラオデ・スライマン氏は「純粋に配送の問題」とし、バリ州知事のI・ワヤン・コスター氏は貯蔵所の在庫は十分だと述べた(AP、The Star経由)。バリの公務員と地方公営企業(BUMD)の職員は10月15〜17日に在宅勤務、学校はオンラインとなった(Balipost)。

  5. 10月16日(金)11:30 WIB

    東ジャワ:スラバヤの一部の給油所では10月14日からペルタライトが品切れ。マラン周辺ではバイオソーラーの行列ができ、マラン県の2か所の給油所が営業を止めた。ブリタルとジュンベル(約1週間)でも行列があり、ブリタルの一部の給油所は購入数量を制限した。ペルタミナの地域事務所は、地政学的な動きでタンカーの運航予定が乱れたこと、消費者が非補助金付き燃料から補助金付き燃料へ切り替えたことを挙げている(detikJatim)。

  6. 10月16日(金)13:12 WIB

    バヒル氏は、国内の燃料在庫は16〜18日分と述べ、バリと東ジャワの問題を、海上輸送に関わる配送上の制約によるものとし、配送を早めるために船舶の増強を指示した(CNN Indonesia)。

  7. 10月17日(土)〜18日(日)

    オンブズマンは、34の地方事務所を通じた暫定調査で、6州の給油所で在庫切れ(ランプンと南カリマンタンが最多、続いて西スマトラ、アチェ、高地パプア、東ヌサ・トゥンガラ)、17州で長い行列(南カリマンタン、ランプン、リアウ、南東スラウェシ、東ヌサ・トゥンガラ、バリ、西スラウェシ、ブンクル、東カリマンタン、西スマトラ、西ジャワ、アチェ、ジョグジャカルタ、ジャンビ、西ヌサ・トゥンガラ、高地パプア、南パプア)を確認した(ANTARA、10月24日)。10月18日、バリでは、ペルタライト購入の奇数・偶数方式と、給油所でのリットル単位の販売サービスにより行列が緩和したが、均一ではなく、ギャニャールとタバナンでは行列が残っている。在宅勤務の措置は10月17日に終了した(Balipost)。

  8. 10月19日(月)〜20日(火)

    バリクパパンで最大3時間の輪番停電(東バリクパパンで10月19日18:00〜21:00 WITA、10月20日13:00〜16:00 WITA頃)。PLNは「複数の発電所の障害」としている。10月22日に問われたバヒル氏は、記者にPLNへ聞くよう答えた(detikKalimantan)。オンブズマンは10月20日に、エネルギー鉱物資源省、ペルタミナ、ペルタミナ・パトラ・ニアガ、BPH Migasを呼んだ(ANTARA)。

  9. 10月21日(水)

    西カリマンタン州のリア・ノルサン知事が、内陸の県(シンタン、プトゥシバウ、メラウィ、ランダク)と沿岸部への補助金付き燃料の配送の難しさと、輪番停電について、ペルタミナとPLNと協議した。ペルタミナは、カプアス川の水位低下でシンタンの油槽所への輸送が滞っているとし、タンクローリー約27台を増やした。PLNは、停電をケタパン石炭火力発電所の54日間のオーバーホールによるものとし、不足は夜間に生じ、停電は1か所あたり最大2時間に抑えるとしている(Jurnal Borneo、10月22日)。

  10. 10月24日(土)〜26日(月)

    10月24日、オンブズマンは確認した原因を頻度の高い順に挙げた:燃料の種類間の価格差による燃料の乗り換え、配送上の障害、需要の急増、買い占めなどの不正利用、割当の制約、パニック買い、購入制限。包括的な評価が必要だとしている(ANTARA)。10月26日、エネルギー省は、補助金付き3キロLPGの価格を2026年末までに引き上げないことを確認し、バヒル氏によれば、補助金付きLPGの国内在庫は最低基準を上回る。アジアのLNG価格(JKM)は100万BTUあたり31.50米ドルと、12か月ぶりの高値(Industry.co.id)。

要点

  • 全国的な不足ではなく、いくつかの別々の問題:オンブズマンは、燃料配送の問題の性格は地域によって異なり、供給、配送の正確さ、割当の適合を地域ごとに評価する必要があるとしています。バリは主に海上配送の問題、東ジャワはタンカーの運航の乱れと燃料の乗り換えの組み合わせ、西カリマンタンは内陸部での河川の水位と陸送の制約でした。電力の問題は、燃料の供給ではなく、発電所の障害とオーバーホールです。
  • 公式の立場:国内の燃料在庫は16〜18日分で、エネルギー大臣は、行列の原因を在庫の有無ではなく配送にあるとしています(バヒル氏、10月16日)。当社が読んだ報道に、全国的な配給令はなく、報じられている措置は地域単位です。バリでの奇数・偶数方式とリットル単位の販売、東ジャワの一部の給油所での購入制限、船舶やタンクローリーの増強です。
  • 価格:補助金付き燃料の価格は据え置かれ(ペルタライトは1リットルRp10,000、バイオソーラーはRp6,800)、3キロLPGの価格は2026年末まで据え置かれています(代理店でRp19,000、小売でRp22,000)。非補助金付き燃料の価格は9月2日から変わっていません。ジャカルタとジャワでは、ペルタマックスがRp15,950、ペルタマックス・ターボがRp19,600、デックスライトがRp23,700、ペルタミナ・デックスがRp25,200です(RCTI+、10月24日)。オンブズマンは、燃料の種類間の価格差を、行列の最も多い原因に挙げています。
  • 電力:カリマンタンの停電は発電所の障害と計画的なオーバーホールによるもので、PLNは不足が夜間に集中するとしています。バタムの原因は確認されていません。2026年の早い時期にも、ジャワの一部(6月)と西カリマンタン(7月)で輪番停電がありました(IDN Times)。
  • 分かっていないこと:オンブズマンの暫定結果が、10月18日以降の状況をどこまで反映しているか、予定されている評価で配送の規則が変わるか、ケタパンのオーバーホールとカリマンタンの発電設備の修理がいつ終わるか。

貴社への実務上の影響

影響を受けている地域で事業を行っている場合、今後数週間は、燃料と電力をコスト項目ではなく、事業継続の項目として扱ってください。これまでのところ、行列や在庫切れは局地的で短期間でしたが、2週間のうちに地域を移っています。実務上の確認事項は次のとおりです。(1)バリ、東ジャワ、スマトラ、カリマンタン、スラウェシでの通勤や現場作業では、給油所での行列、奇数・偶数方式、購入制限に当たる可能性があるため、時間に余裕を持ち、燃料が少なくなるまで待たずに計画的に給油する。(2)拠点でバックアップにディーゼル発電機を使う場合は、現地の在庫と供給元の配送経路を確認する。同じ配送問題が発電機用燃料にも及び得るためです。西カリマンタン、バリクパパン、バタムでは、PLNに停電スケジュールを問い合わせる。(3)カリマンタンの内陸部や河川輸送に頼る拠点では、カプアス川の水位が低い間、陸送や河川輸送による納品が遅れると見込む。(4)政府は補助金付き燃料と3キロLPGの価格を引き上げておらず、年末まで据え置くとしており、非補助金付き燃料の価格も9月2日から変わっていません。本記事は、価格や、混乱がいつまで続くかについての予測をするものではありません。オンブズマンの評価やエネルギー省によって、補助金付き燃料の配送の仕組みが変わる場合は、別の規制の話題となり、本記事を更新します。本記事は情報の整理であり助言ではありません。

出典

本ページは公開情報を整理したものであり、税務・法務・会計に関する助言ではありません。法令は変更されます。リンク先の一次情報をご確認のうえ、実際のご判断の前に弊社までご相談ください。

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